データベースのアクセス情報の確認
データベースに存在する本番環境のURLをテスト環境のURLに置換します。この置換はツールを用いて行います。そのツールを実行するためには、データベースへアクセスするための情報をあらかじめ確認しておく必要があります。
スタートメニューから①「Local」をクリックしLocal by Flywheelを起動します。
②テスト環境用に作成したサイトをクリックします。
③「DATABASE」タブをクリックします。
Host、Port、Username、Passwordを確認しメモ帳などに控えておきます。次の章でデータベースを使用するため、ここで④「START SITE」をクリックしサイトを起動しておきます。
①お使いのレンタルサーバーの管理画面などでデータベース名を確認しメモ帳などに控えておきます。上の画像では、ConoHa WINGのレンタルサーバーのコントロールパネルからデータベース名を確認する場合を例示しました。
データベースに存在するURLの置換
テスト環境のデータベースに存在する本番環境のURLをテスト環境のURLに置換します。
URLの置換を行うためのツールDatabase Search and ReplaceをGitHubのサイト(https://github.com/interconnectit/Search-Replace-DB)からダウンロードします。
①「Code」、②「Download ZIP」の順にクリックします。ダウンロードが始まるので保存場所を指定しダウンロードを完了させます。
※ ここでは、開発途中の「最新版」のダウンロード手順を示しています。テスト済みの最終リリース版を使用したい場合には、サイドバーにある「Latest」をクリックしZIPファイルをダウンロードしてください。
③ダウンロードしたZIPファイルを解凍し、テスト環境用のサイトへコピーします。上の画像では、C:\Users\<ユーザー名>\Local Sites\sonohigurashi\app\publicへコピーする場合を例示しました。
コピーが完了したら、URLを指定してツールDatabase Search and Replaceを開きます。URLには、テスト環境のURLの末尾に「/Search-Replace-DB-master」を追加したものを指定します。
④「database name」、⑤「username」、⑥「pass」、⑦「host」、⑧「port」でそれぞれ前の章で確認したデータベース名、Username、Password、Host、Portを入力し、⑨「Test connection」をクリックします。「Success. You are connected.」と表示されることを確認します。
⑩「replace」に本番環境のURL、⑪「with」にテスト環境のURLを入力します。このときURL末尾の「/」は除いて入力します。上の画像では、本番環境のURLに「https://www.sonohigurashi.blog」、テスト環境のURLに「https://sonohigurashi.local」を入力する場合を例示しました。⑫「Do a safe test run」をクリックしURL置換のシミュレーションを実行します。
URL置換のシミュレーション結果を確認します。各テーブルの「view changes」をクリックして意図した置換が行われているか確認します。
エラーがいくつか表示されますが気にせず先に進みます。⑬「Search and Replace」をクリックしURL置換を実行します。
URLの置換結果を確認します。各テーブルの「view changes」をクリックして意図した置換が行われているか確認します。
⑭セキュリティ上好ましくないので使い終わったツールDatabase Search and Replaceはフォルダごと削除しておきます。上の画像では、C:\Users\<ユーザー名>\Local Sites\sonohigurashi\app\public\Search-Replace-DB-masterを削除する場合を例示しました。なお、起動したエクスプローラは次の章で使いますので閉じずにおきます。
データベースの切り替え
現時点のテスト環境では、テスト環境用のサイトを作成したときに一緒に作成されたデータベースが参照されています。これを前ページでインポートしたデータベースが参照されるよう切り替えます。
wp-config.phpのバックアップを作成し、テキストエディタを使ってwp-config.phpの23行目付近にある「DB_NAME」の値を前の前の章で確認したデータベース名に変更します。
// ** MySQL settings - You can get this info from your web host ** //
/** The name of the database for WordPress */
define( 'DB_NAME', 'hogehoge' );
上のコードでは、データベース名を「hogehoge」に変更する場合を例示しました。
これで、テスト環境の構築が完了しました。次の章ではテスト環境をブラウザで開いて簡単な確認を行います。
構築したテスト環境の確認
構築したテスト環境において、管理者画面とブログサイトが正しく表示されるか確認します。
Local by Flywheelに戻って①「ADMIN」をクリックします。
テスト環境の管理者画面へのログイン画面が開くので、本番環境の②「ユーザー名」と③「パスワード」を入力し、④「ログイン」をクリックします。
上部にエラーが表示されています。レンタルサーバーのConoHa Wingで配布されたプラグインが有効化されていることが原因と思われます。当然ですが、テスト環境ではこれらのプラグインは利用できないので、無効化する必要があります。
⑤「プラグイン」をマウスでホバーし、⑥「インストール済みプラグイン」をクリックします。
⑦⑧ConoHa Wingで配布されたプラグインを無効化します。他のレンタルサーバーをご利用の方は適宜対応してください。
管理者画面がエラーなく表示されることを確認します。
Local by Flywheelに戻って⑨「OPEN SITE」をクリックします。
ブログサイトが問題なく表示されることを確認します。
以上で、WordPressのテスト環境を本番環境から構築する方法の全手順が完了しました。
おわりに
4ページにわたって「初心者でも簡単!Local by Flywheelを使って本番環境からテスト環境を構築する方法を徹底解説」を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。是非この機会にテスト環境の構築にトライしていただければと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
以上、「初心者でも簡単!Local by Flywheelを使って本番環境からテスト環境を構築する方法を徹底解説」でした。
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